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STANDARD MAGAZINE

シトウレイ

L:Yuhei Yamamoto [MAISONETTEinc.] C:Rei Sitou [STYLE from TOKYO] R:Makoto Chihara[amaoto]
PHOTO:Kazuhiro Tsushima

シトウレイ×STANDARDMAGAZINE

東京のストリートから独自の視点でSTYLEを捉え、世界のファッションブロガー11人に選ばれたシトウレイ。
彼女が考える新たなスタンダードとは。
そして彼女自身の持つスタンダードとは。

スタンダードマガジンは今、注目すべき「スタンダードを持つ人」として、
シトウレイをフィーチャーした。

彼女の持つ、彼女独自のスタンダードとは。

 

Rei Sitou

山本(以下):では、さらっとお伺いしていきます。
よろしくお願いします。
シトウさん(以下):はい。お願いします。
千原(以下):・・・(緊張して硬直)

:STYLEfromTOKYOや日々是東京百景などシトウさんの出された本や略歴、公開されているものを拝見して感じたのは、
「これをやりたい!」
ってやる前から決めてそれを突き詰めて若い頃からやってきたのではなく、
その時その時で面白いことやりたいことを試行錯誤しながら繰り返した。
その結果が今に至っているっていう印象があって、、、
:全然!流れに任せてきただけです。

一同:笑

:「やる?」って言われて、「やる!』って言ってここまで来て。
今やってるSTYLEfromTOKYO始めたことだけが自分でやりたかったことですねー。
それまではカメラマンとかやれって言われて、「あ、うん、やるー。」とか。学校もそうやって、中学の次は高校、高校の次は大学みたいな、、、
その場その場で来てて、与えられるものに対してそのまんま「じゃぁいただきます。」みたいな。

一同:笑

:海外にいって写真を撮ったときに、Sarllialistのスコットに会ったことがきっかけで、こういう風な職業があるんだ。
って思ってたんですね。直感的に面白いって思った。
同時にその頃、「スナップをずっとやっていきたい」っていうのがあって。
で、じゃあ、どうやったらスナップをずっと続けていけるんだろうなって考えたときに前職STREETも大好きな雑誌だったんですけど、
ここでずっと続けて行くという未来が見えなくて。

どうやったら、自分のストリートスナップをやっていけるかなーって思ったときに、
あ、スコットみたいなブログっていう媒体があるじゃんっていうのが一つ。
もう一個私は東京をベースに考えた時に、東京って海外の他の都市に比べ流れが早いので、やっぱり本だとタイムラグがあるなって感じてしまい。
「撮ったらすぐ出したい!」みたいなのがせっかちだからあって、
その時にメディアとしてのブログはストリートスナップというコンテンツとのマッチングが良くて

:速さっていうのはつまり、鮮度みたいなものですか?
:うん。もし時代がもう少し前の時代だったとしたら、もうちょっと違うやり方とか、
雑誌になってたかもしれないし、いややっぱ新聞はないな、違う媒体を選んでたかもしれないし。
わかんないけど。とりあえず今この時代で東京をベースに考えると、ブログが親和性が高かった。
そういうところですかね。

Rei Sitou

:スタイルとかファッションっていう言葉を、
本の中だったりでシトウさんの考えを言及されているところが僕はとても面白いと思っています。
至当さんの中での線引きでいいと思うんですけど、
スタイルであったりファッションであったりっていうシトウさんなりの考え方を、この誌面で言葉として頂いてもよろしいですか?

:んー…。ファッションっていうのは、洋服とか身に着けるものを指すもの。
で、スタイルは今着ているものプラス、その人の個性、考えていること、佇まいとか、それが合わさったものだと思うんです。
人とファッションを組み合わせるとスタイルになる。スタイルから人それぞれの個性を抜くとファッションになる。
例えばトルソーにお洋服を着せるのはファッションではあると思うけど、スタイル?っていうと、また違うかなーって。
「あ、いい服だね」「綺麗な服だね」「ステキな靴だね」とは感じるのだけど、それだけで。

:そこに人が入ることで、やっぱ同じ服でも印象が変わる。着てても違う風になる。それがスタイルじゃないかなって。
私、多分ファッションよりスタイルが好きなんです。で、スタイルがある場所っていうと、ストリートにしかない。
ランウェイやファッション雑誌は所謂スタイリストさん、ヘアメイクさん、フォトグラファーさん、モデルさん、
その他関わる色んな人が作り上げるすごいクオリティの高いファッションは見ることが出来るんだけど、あまりそこには興味が沸かないの。
その人となりに興味がある。
で、スタイルはどこにあるんだっていうと、ストリート、今ここにあるリアルな街、いつも歩いているとこにあるんだろうなっていう。

STREET

 

:ファッションよりもスタイルっていうものを求めていて、それがあるのはストリートだから?
:そうですね。人が着てる姿っていうのがすごく感動するんです。
人のその雰囲気と、洋服と、歩き方だったりとか、話してる言葉が調和してる、その調和。
すごくそこに感動してしまうんです。ま、これは人それぞれだと思いますけど…。
人やスタイルに惹かれる理由…動いてるからかなって思う、その、動物的なものではなくて、昨日会った人に今日も会った、
変化してるってことが、すごく興味がある。日々変わるのが良い面も悪い面も含め惹かれるのだと思う。多分。
だからこそ、もう一回話したい、今何してるんだろうっていう、興味につながると思うの。それだと思う。

:変化していく様ってことですか?常に変わっている状態。
:うん、そうですね。常に変わるだろうなーっていう可能性がある。
常にアップデートしてる人には刺激を沢山受けますよね、赤ちゃんとか特に!3日前と全然違うし、見てると全然飽きない。
それにときめいてる人ってすごく色んなことをやっていて、次これやってね、次あれやってねって、その変化を聞いてるだけでも楽しい。
刺激を受けるコトやモノって沢山あると思うんですが、私は会った人からが一番多いのかなって。

:ちょっとした事で人って変わっていくじゃないですか。そういうのってシトウさん自身も感じること多いですか?

:うん!自分自身もちょっとした事ですぐ変わっちゃうから(笑)
一同:(笑)

fronowhere

:凄いなって思ってたことで、ブログ…ないしそういった発信するモノで、言葉の持つ影響力って凄いと思うんですよ。
じゃあファッションに対してどう定義するかとかもちろん人によって違うし。

でも今、定義できないというか、自分なりの答えを用意してない人の方が多かったりするなと思う中で、
言い切った場合それに対して返ってくる言葉とかも決していい言葉ばかりではなかったりすると思うんですよ。

一つの意見に対して自分の考えを言い切る事は、それを発信する側の立場に立ったとき、
そこには言い切れるだけのモチベーションと言うか自分なりの答え、そういうモノを常に用意しておかないといけない。
それが出来てるシトウさんのその強さとは何なのかなーって。

storeinhistory

:言葉。確かに定義しなきゃいけなかったりとか、
相手にどうやって伝えようって思ったときにやっぱり言葉にする難しさとかあるな、とは思う。
それを言い切っちゃって大丈夫かなーって言うのもあるんですけど、
よくよく考えたら「あ、ごめん間違えた」って言えばいーじゃんって。

:あーうん、うん。

:何かを言い切ってファッションとはこうである!ここはこう思います。
って言い切って良いと思うし、誰かが言ってた事に対してもそう思ったらそうだねって言えばいい。
とはいえやっぱり気持ちや考えが変わる事もある。
もし変わったら全然前言ってた事は

「ごめん間違ってた!さっき言ってたのナシで!」

って自分が今の結論に固執しなくてもいい気はするんだよね。
聞いてて自分の考えとは違っててもなるほどと思ったらごめん間違ってたって、そうですよねってサックリ前龔撤回すればいいと思うし、
自分の意見のほうがアリって思ったら通せばいい。

まあ、明日変わるかもしれないしとか思ったら、それって全然訂正していい事だと思う。
冷たい言い方かもしれないけど、人が人の言葉に影響を受け、その先の未来がどうなるかは最終的にはあなた自身の自己責任だから、
あまり人の言葉に依存しない方が良いと思う。
:ちなみに訂正されたことってあるんですか?これまでに…
:あ、スペル間違ってるよ!とかはあるけど(笑)

Rei Sitou

:3年後こうなりたいなーとか、それがリアルであればリアルであるほど嬉しいんですけど、
こういう風になってたいなとか、なりたいなみたいなのありますか?

:んー。フラットでいたいですね、世界の土壌で。
海外に行く機会が増えて、こう、色んな文化を見たときに、自分がもどかしいんですよね。
英語もそんなに得意ではないから、コミュニケーションがとれないのが、すごいすごいすごいもどかしい。
軽い話はできても、相手と本当に繋がろうって思ったら言葉がやっぱり邪魔をするから、
それを取り払って、フラットな状況で世界を知りたいなっていう。
色んな所にいきたいの、今は。色んな国の色んなスタイルを撮っていきたいなーって。

:それが生きがい的な?(笑)

:生きがい的な(笑)。そして世界はもっともっとスーパーフラットになっていくと思います。
アジアに関して言えば、日本と、アジアの他の国との垣根ってフラットになっていくと思う。
感覚的に言えばEU みたいな感じになってくと思う。

たとえば、東京と名古屋を行き来する同じ感覚で、東京や韓国、シンガポールに行く。
時間の差は長かったりするけど、それくらいの軽いフットワークで、
モチベーション的にもライトなハードルで行くようになるだろうなって。

Y:名古屋や東京も含めて世界がそういうフラットな方向に進んでますよね。
距離をどこで感じるかの問題。遠くしてるのは自分なのかも。

 

―地方都市に住む人達が東京を遠いものと感じたりせず、海外を含めグローバルな感覚を養うためにどうしたらいいのか。

 

:もし名古屋ではない何処かに行かなくちゃ「やりたい事」やら「自己実現」的なものが始まらない、
と思っているのであれば、海外から始めて行けばいいのかなって思う。
「まず東京」じゃなくて、まず海外という選択。ゴメン言ってるそばからアレですが、これは超大変だし厄介だけど!
でも、そうすると日本という物が世界の枠組みの中で見えてくるので、
そうしたら東京なのか名古屋なのかってあんまりそれは大きな問題ではなくなると思うの。
その視座にたつと、改めて今いるこの場所、例えば名古屋の良さの方が引立ってきたりすると思う。

Y:名古屋で仕事している以上よく考えますが、名古屋で仕事しているからこそ、外に視野を向けて、感じて、そして考えて。
そういった事をどんどんしていかないといけないですね。

Rei Sitou

 

シトウレイ

Street Fashion Photographer,Blogger,Model

ストリートファッションカルチャー誌、「STREET」 「FRUiTS」 「TUNE」にて、専属フォトグラファーとしての活動を経て、

08年から、東京のストリートファッションを海外向けに発信するサイト「STYLE from TOKYO」を開始。

毎日更新で東京の「今」を全世界に向けて届けている。

東京のストリートファッションを記録した写真集「STYLE from TOKYO」、東京ガイド「日々是東京百景」が発売中。

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